新井さんが解説する集音器の歴史
みみ太郎の始まりは平成8年
新井さんによると、みみ太郎が発売されたのは平成8年1月が最初で、SX-001型とされました。集音部に人口耳介が設置されていますが、人の耳と全く同じ形です。
音質にこだわりながら、クリアーかつ生の音を集音しよう、耳まで届けようと言うのが狙いです。病院、市役所などをはじめ、多くの方に利用されてきました。
平成8年2月にはSX-X00U聴覚/集団支援システムが、広い場所でも後部座席でも、ヘッドホンを使用すれば音が聞こえるタイプとして発売されました。
持ち歩くことができないから複数の人でみみ太郎を共有しようと言うことから、施設や協会、公民館などで使われ始めたと新井さんは解説してくれています。
片耳だけが難聴の人にも使いやすく
携帯型のみみ太郎が登場したのは新井さんによると平成9年12月のことだそうです。SX-001を袋に入れることで携帯した人が増えたのがきっかけです。
みみ太郎SX-03は充電タイプで、とにかく軽量化して集音性はそのまま、にこだわりました。新井さんを含む社員も花火、雷などを集音し、その性能を確認したと言うことです。
平成12年4月にはSX-5というペンシル型が登場。これは片耳用で35gしかありません。確かに難聴だからと言って両耳ともとは限りませんから、片耳だけ不自由な方にはうれしい配慮です。
集音性もデザインもレベルアップ
平成14年5月にはレベルアップしたみみ太郎がお目見えしました。おしゃれな外観にこだわり、集音性などの機能はそのままにしています。新井さんもおばあちゃんにプレゼントしたそうです。
平成16年11月には立体感のある音をとブラックシルバーがおしゃれなSX-008が開発され、平成18年7月にはSX-008のシルバーホワイトが登場しました。
このようにみみ太郎は改良を経て現在の形になっているのです。ホームページでは新井さんがより丁寧にどのような機能が改善されたのか解説してくれています。
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